マイニングの仕組み(1)

マイニングマシンを提供している事業者として、そもそもマイニングとはなんぞや? ということを説明したいと思います。

 

仮想通貨の基幹技術が、ブロックチェーンなどの分散レッジャーであることはよく知られています。ブロックチェーンなど分散レッジャーは「台帳」の技術であり、データベースの新しいあり方だと定義する人もいます。

 

台帳とはもともと「商店や企業で、商品の売買額や賃金などを記録しておく帳簿」(Wikipedia)のことで、様々な情報を蓄積し、分類し、管理するためのものです。

江戸時代なら、番頭さんが管理する大福帳が商家を経営する上で基本となる台帳でした。「宗門改帳」「人別改帳」は幕府にとって戸籍や住民票の役割を持つ台帳だったと言えるでしょう。明治以降は戸籍や簿記など大規模なデータ管理の技術が進み、様々な形の「台帳」が登場しました。

Excelなどの電子的管理の普及で今はあらゆる台帳はスプレッドシート上に表現されますが、今でも「住民基本台帳」など、台帳という概念のもとでデータが管理されることに変わりありません。

 

そんな台帳ですが、どの台帳も、幕府や経営者、国家などのオーソリティによって集中管理され、利用されてきたことは歴史上変わりありません。その結果、人々に見えないところで不正や改ざん、二重帳簿などが行われてきました。

そこで、台帳をみんなで記録し、管理し、みんなで見られるようにすれば、不正や改ざんをなくすことができるのではないか。より便利に、正確に、効率的に使えるのではないか。そう考えている人たちが、ブロックチェーンなどの分散レッジャーの技術を活用しようとしており、その結果現れたのが、仮想通貨だったのです。

 

そして、「みんなで記録、管理しよう」ということを、技術的に可能にするのがプルーフ・オブ・ワーク(仕事量基準証明)などの合意形成手段であり、「マイニング」というのはその合意形成手段を実現するアルゴリズムの中で必要となるものなのです。(次回に続く)